この記事を書いている間に開催されているラグビーワールドカップ日本大会!
また、日吉と言えば「日本ラグビー発祥の地」の一つです。ということで、他の地域より盛り上がりやすいはずのラグビーですが、ルールがわかりにくい・・・
今回は、にわかファンが観る時にこの位を知っているとわかった気になるというルールや反則について書き残しておきたいと思います。
*元々、ラグビーワールドカップの紹介記事の一部でしたが、一緒にすると変わりゆくトレンドの書き換えに対応しにくいため、記事を分けました。紹介編はこちらです。
ラグビーワールドカップ2019開催!日本代表戦と横浜国際総合競技場での試合日程!(新横浜の日産スタジアムで多数開催)
にわかファンでも楽しめるのか?
結論としては、楽しめます!
ラグビーは見て迫力を感じる、興奮を呼び起こすスポーツです!
人と人が本気でぶつかり合う迫力、止めようとするディフェンスをぬってフェイントや猛スピードで駆け抜ける走り、局面をいきなり変えるキックなどいろんな側面があります。
ただ、走る、キック、守るを行っているわけではないスポーツとなりますので、簡単にこれだけという部分について書いておきます。
これを書いている私自身はラグビーはやったことありませんが、高校・大学ラグビーは昔からよく見ていました。
4年前の深夜や夜の時間帯に行われた日本代表の4戦。全部、生放送でみて熱くなっていまたものです・・・。南アフリカ戦をライブで見ていて、最後にキックでなくトライを狙いにいくと知って、飛びあがらんばかりに驚いたのが懐かしいです・・・。
好きなラグビーの監督は宿澤監督。日吉と言えば慶応大学(慶應義塾大学)ですが、上田監督も好きでした。お二方とも若くして亡くなられたのが残念です。
*当時、宿澤監督に関する本をハードカバーで買ったものですが、今は文庫本になっていました。
しかし、昔から見ている割には、ルールはよくわかっていません。ゆえに、にわかファンを自称しています。
私のようなにわかファンが、どの程度ルールがわかればラグビーを楽しめるかを書いておこうと思います。にわかファンとして楽しむと最初から言っていますので、適当な点があることはご了承ください。
競技(場)の概要
- 試合時間は、前半40分・後半40分で、トータル80分
- 1チームで、グラウンドに出るのは15人
- 競技場は長方形で、長いラインが規格で100m
- 長方形の長いラインはタッチラインという
- 長方形の短い線の真ん中にH型のゴールポストがある
- ゴールポストが立つ、横のラインから長方形の端側までの狭いエリアをインゴールと言う
サッカーのように「形」は違いますがゴールポストがあります。それと、タッチラインを割るとサッカーみたいにスローインになります。これをラインアウトと言います。
基本的に、ボールの前でプレイしない。前に投げない
どうやったら点数になるのか以前に、私のような初心者がみる場合の前提があります。
ラグビーでは、攻撃する方向(相手側の長方形の端っこ)に向かって、ボールのある位置の前でプレイしてはいけません。
攻める方向=相手のゴールポストに向かっていく方向・・・以下、説明を省略します。
攻める側は、ボールの位置の横か後ろ側にいます。
守る側も、攻撃側と逆側で同じくボールの位置の横か後ろにいます。
サッカーのように、守備はディフェンスに任せて、フォワードがボールより前のゴールポスト寄りにいたりすることもありません。
サッカーでは、攻撃側の選手がゴール近くにいても、相手のディフェンスの選手がいて、その位置を超えてプレーしなければ、反則=オフサイドにはなりません。
一方、ラグビーでは、ボールより向こうの位置でプレイしてはいけない前提のため、ディフェンスの選手がどれだけまわりにいようが、ボールの位置より先の位置でプレイに加わろうとしたらオフサイドの反則になります。
ボールは手で横か後ろにパスするか、キックを使う
選手は、ボールを手で運び前に進んでいきますが、当然相手はそれを止めようとします。そこで、空いている味方にパスを回して前に進もうとします。
その時にボールを前の方(攻めている方向)に投げてはいけません。前に落としてもいけないのですが、後でまた書きます。
ただし、蹴る分には前に蹴ってもOKです。もうよくわかりませんね。
まあ、ボールの位置を見れば、サッカーのようにボールの前の方も気にするのではなく、目線は横か後ろなので、初心者としては次に注目する場所がわかりやすいかも知れません。
点数が入る時の概要
ゲームなので、点の取り合いをします。点を取る手段は2つ。
相手陣地の奥深くにボールを持って行って置くか、キックでH型のゴールポストの上の間を通すかです。
- トライ:5点
プレイヤーは、ともかくボールをもって走ったり、仲間にパスしてH型のゴールポストのラインを超えた「インゴール」のエリアにボールを置くことを目指します。(アメフトの場合は、ボールを持った人がゴールポストのラインを超えればOKですが、ラグビーは置きます。)
置く、置かせないの攻防のために、全選手が肉弾戦を繰り広げます。
ボールを持つ人は1人ですが、倒されたらボールを速やかに手放さなければなりません。
また、全力で走ってくる人を止めるためにタックルをします。
タックルで、自分の陣地に入り込んでくるのを防ぎます。走ってくる人を止めるのは意外に難しいので、守る方は、低い姿勢で足を狙ったり、複数名でディフェンスを行います。
特にゴールポストがある、トライするかどうかの間際の全力の攻防は、手に汗握る迫力があります!
- コンバージョン:2点
トライできたチームが、トライ後の追加点数を得るためのキックを蹴ることができます。
H型のゴールポストのHの上の間の部分を通すと、キック成功で2点追加で入ります。トライできると、合計7点を得るチャンスがあるといえます。
ただ、トライの場所により、左右の急角度になったりします。トライするときで敵が迫っていなければゴールポスト付近=中央に近づいてボールを置こうとするのは、このためです。
- ペナルティーキック・ドロップキック:3点
相手が重い反則を行うと、その位置からペナルティーキックを蹴る権利を得ます。
成功すると3点。ここにラグビーの駆け引きがあります。蹴ることのできる位置、点差などを見て、3点を取るのか、トライで5点を目指すのか。(トライできればさらに2点追加のコンバージョンの権利も得られる)
ドロップキックは、機会が少ないので憶えなくともよいかも知れません。と言っていましたが、厳しい戦いとなるワールドカップではたまに出ます。
反則などでプレイが止まっていないにもかかわらず、いきなりH型のゴールポストの上の間をキックで狙う方法です。速いので、手で持ったボールをそのまま蹴ってるように見えますが、地面でワンバウンドさせてから蹴っています。
基本は陣取り合戦。敵陣奥にボールを置きにいく
試合開始時や、点数が入った後は、点を取られたチームが、相手のエリア側にキックを蹴り上げて始まります。
攻めている側はボールより前に出て、プレイしてはいけません。
そのため、大体は高く蹴り上げてボールを敵陣に送り込みます。
相手側はボールをキャッチしてから、単独で走ったり、味方の間でパスを回しつつ、陣地を挽回しようとします。
そのため、敵陣にボールを蹴りこんだチームは、蹴ったボール(の前には出ないようにしつつ)目掛けて走り、キャッチした人にタックルをして陣地を挽回されないようにします。
ボールを高く上げるのは、ボールに近づくための時間稼ぎですね。(フェイントでゴロを狙う時もあります)
陣地挽回(点を取りに行く)のために行う方法は、3つのはずです。
- 走る
基本はこれですね。ただ、相手側は防御ラインを作ったり、戦略的にディフェンスしますので、走り抜けるのは困難です。守る側はタックルで止めます。
集団で力勝負で押し合うラックとモールというのがあるのですが、にわかなので集団で押し合って敵陣奥に進もうとすることもある、で終えます。
- 仲間にパスする
パスするときは、横か後ろにパスします。陣取り合戦なので、敵が薄いところを狙って奥深く進もうとします。そのため、右に左に薄いところを狙って司令塔を中心にパスを振っていたりします。
- 相手陣地奥側に蹴る
ここも理解が難しいですね。基本は、手で優位に運べる時は手でもって走った方がよいです。
大体蹴る時は、攻撃側が、防御側が強くて押されぎみのときに、陣地を挽回するため蹴る場合が多いと思います。
追い込まれていて、陣地を挽回するときはだいたいタッチラインの外に出します。一息いれるため、みたいに素人としては思うのですが。
長方形の横線=タッチラインを蹴り上げたボールが出ると、相手ボールのスローイン(ラインアウト)で始まるのですが、陣地挽回のためなので仕方ないのでしょう。
しかし、最近のトレンドでは、混沌に陥れて、陣地を稼ぎつつ、あわよくばボールを奪取しようと、戦略的にキックを使ってきているようです。この場合は、追い込まれていて一息入れるわけでもなく、トライを狙うためなので、タッチラインの外に出したりはしません。
以前よりは、ボールがキックで飛ぶ空中戦が多用され、局面が変わり続けることが多くなりました。
よくわからないプレイの状態?
- ボールをタッチラインの外に出したのに、相手ボールと自分ボールのパターンがある
このボールを蹴り上げてタッチラインの外にボールが出ることが、結構頻繁にあります。
ここがわかりにくいです。
自分でわざと蹴って外に出したのだから相手ボールだろう、が基本です。
でも、自分で蹴って出したのに、自分のチーム側でスローイン(ラインアウト)を行う時があります。
これは、「相手の反則でボールを蹴ったかどうか」という憶え方です。
相手の重い反則でプレイが止まると、ボールを蹴ることができます。その方法として、直接ペナルティーキックでゴールを狙うこともあります。
ただ、距離が遠いと届かないので、相手の敵陣深くのタッチラインの外に蹴ることで、敵陣深く入り込もうとします。
この場合、相手の反則が原因なので、自分たち側のスローイン(ラインアウト)で始めることができます。
- スクラム
これも私のようなにわかには難しいのですが、軽い反則だと屈強なフォワードと言われる8人組の敵側と味方側がぶつかりあうスクラムからプレイが再開されます。
反則していない側は、押し合っているスクラムの中にタイミングが良い思ったときにボールを入れます。ボールを足で味方側がいる後ろにかきだして、そこからボールを拾い上げる選手がいて、今度は横展開でまた走ったり、パスして敵陣に攻め込んでいきます。
ただ、攻めている側の力が強い(押せる状態にある)と、そのまま足元にボールをおいて押し込むことがあります。ゴール前で必死に押し合うこともあり、最後に誰かが手でボールを置けばトライになります。
これと似たものでラックとモールがあります。これも走るんじゃなくて、足元にボールを置くか、ボールを持った誰かを立たせたまま、その人ごと押し込むという感じです。
押し込んで前に進もうとすることだけ、なんとなく理解している位でしょうか。
憶えておくべき反則
基本的な反則は、ボールの前でプレイしてはいけないことに起因します。
軽い反則?/スクラムや・相手のスローインでやり直し
- スローフォワード
ボールを前にパスしてしまうことです。たまに見ます。
- ノックオン
パスされたボールを前に落としたりなど、ともかくボールを前に落とすことです。これは結構見ます。
この辺りは、反則は取られるものの、軽い反則=スクラムから再開します。
- ノットストレート
ラインアウト(スローイン)する時は、両方の選手が横一線に並んでいるところにまっすぐに投げなければなりません。まっすぐなので理論上は、両方のチームが等しくボールを獲得して攻めにはいることができます。
ただ、ここでサインプレイして、大体は投げた側が引き続きボールを獲得して攻めていきます。が、たまにボールをまっすぐ投げず味方寄りに投げてしまう時があります。
相手ボールのラインアウトに入れ替わって、再度やり直しさせられます。
重い反則の代表例?/ペナルティーキックが可能になる
- ノットリリースザボール
タックルされて倒れた選手はすみやかにボールを手放さなければなりません。倒れつつも味方にボールをつなぐため、大体は味方側に体を向けつつ、手を伸ばして見方が取りやすい状態でプレイヤーは倒れていきます。
この時、まわりに味方がすぐの場所にいなかったりすると、ボールを速やかに手放さない時があります。
- ノットロールアウェイ
タックルで止めようとして、お互い倒れこむことがあります。どちらのチームもボールを出すために、倒れているところにさらにボールをつかもうと倒れこんだりします。
そうすると、ボールがその倒れこみあいの間から出てこなくなる時があります。わざとでなくとも、上に乗っかられたりで、ボールの上に倒れこんだまま動けなかったりする場合です。
速やかにボールを外に出してゲームを続けることを邪魔したということで、取られる反則です。
- コラプシング
屈強な8人同士でスクラムを組んで押し合うわけですが・・・当然力差で優劣があります。そうするとスクラムがかみ合わず、片側のスクラムが崩れてしまう時があります。
この時に、押し込まれ続けてトライのエリアまで持ち込まれるよりはましなど、故意にスクラムを崩すこともあります。
結構ここは、守る側だけでなく攻める側の戦略等もあり難しいようです。難しいのですが、これをやりすぎたりするとシンビン(10分の一時退場を命じられること)につながるので書きました。他に、モール等での押し合いでもあり得ます。
他にも、危険なタックル(ハイタックル)などのいろんな反則があります。
この辺りの反則は、重い反則として相手側のペナルティーキックになります。
ラグビーは、選手の背番号で役割がわかる
文字で書く限界を感じていますが・・
ラグビーは1チーム15人の選手がグラウンドに出ています。大きくは、2つに分けられます。
- フォワード(FW):スクラムで押す屈強な8人
- バックス(BK):スピードに乗って走る・パスする・蹴る役が多い
これらは、背番号1~15の番号で役割を判別することが大体できます。
私のようなにわかが、屈強なフォワードを個別に理解するのは難しいので、バックスの一部を紹介して終わります。
ちなみに、フォワードの中でも、背番号4番と5番は、ラインアウト(スローイン)のボールを確保する役割があるので、背が高い人が多くわかりやすいです。
また、フォワードを最後方からコントロールし、統率する役割が背番号8でナンバーエイトと呼ばれます。
- 背番号9:スクラムハーフ
スクラムなどから出てきたボールを受け取って次につなげます。密集地帯のすぐそばにいます。背が低い人も多いので、わかりやすいかも知れません。
- 背番号10:スタンドオフ
バックス陣の司令塔と言われます。スクラムハーフから出てきたボールなどを他の味方にパスしたり、キックで陣地をすすめるのかを判断したりして実行します。迅速かつクレバーな判断が求められます。
- 背番号11・14:ウイング
スピードに乗って走り、タックルをかいくぐり、敵陣を駆け抜ける場面があるのがラグビーのそう快感です。ウイングは、足の速い人が猛スピードで走る抜けていくポジションなので、どこにいるかなど少し気にかけておきたいところです。
にわかなので、ペナルティーキックは誰が蹴るのかは詳しくありません。以前は、15番のフルバックの五郎丸歩選手、今の日本代表ではスタンドオフの田村優選手が蹴っていたはずです。
にわかファンとして、適当にルールを端折ろうと思いつつ長く書いていしまいました。読む人は少ないでしょうが、この長さを今開催中のラグビーワールドカップ日本代表の活躍の祈りとしたいと思います!