これから大学に入学する新入生向けのパソコンについて考える記事です。
このブログは、主に横浜市の日吉エリアを起点としたブログです。想定した方が具体性が出ますので、慶応義塾大学(以下、慶応大学生、慶大生、塾生)に入学する生徒さんを想定しつつ書いていきます。
*昨年に続き、ほぼアクセスは集めない趣味の世界の記事です。
理系の方など、プログラミングやCAD、計算といった重い作業を行う方向けではなく、レポートや就職活動や、サークル等で写真・動画を扱う程度の方を想定しています。あらかじめご了承ください。
パソコンは持っていると便利!
社会人の方が、会社のパソコンを使うので、個人ではスマートフォンだけあれば十分と感じることがあります。
ただし、大学生の場合、レポートや就職活動、サークル等で写真・動画を扱うなど、おそらく社会人よりパソコンを使う機会が多いはずです。
手書きのレポートや論文作成は存在しないはずですし、持ち運びしやすい軽いモバイルPCがあれば、家、大学、スターバックスなどのカフェで、一人はもちろん、共同で作業を行うことができます。
モノは使うことに価値があるので、いつでも使いたいときに場所を問わず使えるのは便利です。学業にすぐ役に立ちますので、早めに持っていることにもメリットがあると考えます。
大学生にとって、パソコンは4年使う前提だが・・・
通常、大学生の方がパソコンを2年に一度買い替えるといことはなく、4年間使い切るはずです。統計では、パソコンの利用年数の中央値は5年のようです。
パソコンの利用機会は、大学1年生より、ゼミの発表や卒論、就職活動を行う4年生付近の方が多くなると思います。学会などでパワーポイントで発表する方もいるかも知れません。
一方、パソコンやソフトの立ち上げや作業時などの処理スピードは、3、4年後には遅くなった感じがします。(年々、処理が遅くなったようになぜ感じるかは前年記事にあり)
- 大学3、4年生頃が、パソコンを多く使う機会がある
- 3、4年後、パソコンの処理スピードは遅く感じる
パソコンでの作業が最も増える時期に、だいぶ処理スピードが遅くなってきたパソコンを使うことになる・・・矛盾ですね。
買い替えをせずに、この事態を避けるためには、購入時点で4年後も見据えた一定以上の性能のパソコンを買うことです。
この位の性能が欲しい・・・(個人の感想ではあります)
ユーザー目線ですが、長くIT・インターネット系企業のカテゴリーにいるので、個人的に考える推奨スペックを書きます。
基本は、下記「以上」をおすすめしますが、高性能になりすぎると高くなるので、4年後を見据えてこの位はという観点で書いています。(CPUやストレージなどの意味については、これも昨年の記事に任せます)
- CPU:インテルCore i5
- メモリ:8GB(4年後考えると4GBではなく)
- ストレージ:SSD128GB(安くてもHDDは回避)
- 画面サイズ:13インチ以上(せめて12インチ以上)
- 画面解像度:FHDあるとうれしい
- 重さ:1.2kg以下
- バッテリー:できるだけ長くもつもの
- DVDドライブ:不要(必要時は外付けを買う)
- インターフェース:HDMI端子有・USB Type-C
- セキュリティ:指紋認証(顔認証)
赤色については、4年後に何とかストレスを感じないためのパソコンの処理に関する部分と、4年間持ち運ぶには重いと厳しいという考え方の部分です。
外付けハードディスク(HDD)を使わないように、ストレージは256GB欲しいとも思いますが、その分高くなるので一応上記と書いてはいます。(メモリ含め、増設・換装は素人には面倒なため除外)
重さは、例えば1kgと1.5kgでは500g差。確かにペットボトル1本分の差ですが、持ち運ぶ回数が減る要因になります。
*グラフィックやワイヤレス性能は、想定対象者の観点から外します。
生協推奨モデルを考える
ちなみに、大学生の場合、生協で取り扱うパソコンは悪くありません!
理由は保証、保険、サポートです!
パソコンが壊れない、ということはないです。4年間、故障だけでなく、落下と盗難に対応できる保険がついているのも安心です。
私自身も故障により、突然PCを買い替えたことがあります。ただし、モバイルPCは比較的丈夫に作られています。(据え置き型のPCは3年で壊れたことがありますが、モバイルPCはSSDに換装したりなどして10年近く使ったことがあります)
生協推奨ですから、周りの人が同じパソコンを使っているので、聞きやすい面もありますね。
ただ、大学生の場合、必須ソフトと言えるMicrosoftのOffice(文書作成や表計算、プレゼンテーションソフトが入っているマイクロソフト社のオフィス製品)を、在学中は貸与されたような形で買わずに使うことができます。(すべての大学ではありませんが)
そうすると、生協推奨PCの値段で、より高性能の製品が買えるため、新たな選択肢として、この記事を書いています。
別の選択肢を提供するという観点から、推奨PCについてコメントをしつつ、別の選択肢となり得る製品について記載します。
Surface Pro
個人的には、スタイリッシュな印象を受ける製品です。ディスプレイのタッチパネル操作や、タッチペンで図を書いたり、文書に注釈を加えることもできます。
ただし、CPUがm3、メモリ4GB、ストレージ128GBと、4年後想定ではスペックがちょっと足りなくは感じます。画面の大きさも少し小さめです。
ただし、使う方向が文書作成なら問題とならない可能性があります。使いみちによって悪くないと思います。
東芝 dyanbook
余談ですが、ノートPC業界を切り開いたブランドです。dynabookが今年の推奨製品とは、渋いなと思いました。例年は、(厚みのある)パナソニックのレッツノートのはずなので。
基本性能もよく、軽量で画面は13.3型と比較的大きく、バッテリー持ちもよい。
トータルバランスとしては、非常にすばらしいと思います。
ただし、一点。大学生がパソコンを使うイコール、キーボードを使って長い文書などを作成することだと思います。
この機種は、キーボードが気に入るかは実物を叩いてみて確認して欲しいところです。キーボードに違和感なければ、基本性能が高い製品です。
MacBook/Macbook Air
一緒の扱いにしていますが、個人的には一世代前のMacbook Airをしばらく使った位で、マック歴が長くありませんので、まとめてコメントします。
今回素晴らしいのは、Macbook Airは昨年秋のリニューアルモデルを推奨してきたことです。
*昨年、こうした記事を書こうと思った理由は、生協推奨PCが旧製品だったことです。3、4年後に最も使う大学生にそれをすすめるのなら、コストパフォーマンスのよい別の製品を買ってもよいのではという思いがありました。
キーボードについては、なれていないと違和感があるのが今のマックです。ただ、「なれてくるとやみつきになります」と言う店員の方もいますので、macを半年も使ったことのない私にとっては判断がつきません。
性能に関しては、Airは十分です。写真や動画の編集も問題ないと思います。ただ、重さは1.25kgと、比較すると少し重めです。
Airの画面サイズ13.3インチに対して、画面サイズ12インチにして0.92kgと軽くなったのがMacboookですl
個人的な感想では、12インチマックの方がキーボードは打ちやすいとも思います。CPUがm3と劣る以外は悪くないスペックです。
今年のラインナップはよいと思います
- スタイリッシュで軽量な、Surface Pro・Macbook
- 将来的にも耐え得る性能の、dynabook・Macbook Air
Windows、MacOS(Apple製品)とも、わかりやすい品ぞろえな気がします。
パソコンの基本ソフトであるOS(これが異なると全般的な構成が変わる)、WindowsにするかMACかも迷うかもしれません。MACはブートキャンプという形で、Windowsを使うこともできますが、やはり面倒な気もします。
高校までの授業で使っていたOSの印象にも影響されるでしょう。
大学卒業後に、クリエイティブな方向や、ベンチャー企業を目指すなら、MACを使っている可能性があります。
ただ、大体の日本企業では、Windowsが多いと思います。ベンチャー企業でも、経理や法務、人事などのバックオフィス部門では、Windowsの可能性がまだ高いでしょう。
今年は、1回で記事を終える予定だったのですが、後編の生協推奨PC以外の選択肢候補編に続きます。(もし、ここまでお読みいただいた方がいたらありがとうございます)